むろみとカルチャーは今夜も夢中

一期は夢よ、ただ狂え

虚像のままで

若かりし頃

好きだったあの人の

青い写真を胸に

生きてきたけど

 

あなたの痕跡を見つけたとき

ひどく落胆してしまった

嘘でもいいから

幸せになっていてほしかった

 

仕事の愚痴や明日のこと

今の体調や下品なこと

青二才だった私は

虚像を愛しすぎてたんだ

 

振り返りし日

輝いてたあの人の

胸が詰まる声を

思い出していたけど

 

あなたの掃き溜めを見つけたとき

いたく困惑してしまった

嘘でもいいから

誰かと手を繋いでいてほしかった

 

一人暮らしの冷蔵庫の中身

粗雑な卑しさの発露と

青春病だった私は

虚像を創り上げていたんだ

 

今でも笑ってるだろうか

今でも泣いてるだろうか

文字だけでは伝わらない

遠くでそっと眺めていた

 

あなたの痕跡を探して

また落ち込んでしまうだろう

唯一の救いは

もう会えないこと

もう会わなくてもいい

そう思えたこと

記憶の中では

虚像のままで

輝いていたから