Survive
沈みゆく世界でさぁ踊ろう
僕たちなら生きていける
沈みゆく世界でさぁ愛そう
僕達ならサバイヴできる
たとえどんなに世界が落ち込んでいったって
僕にできることはほんの少し
たとえどんなにおかしなことになったって
僕ができることは少しだけだ
何も変わらないどころか
悪化してゆくだけかもしれない
そんな不確かなはずの未来を
暗く覆っている現在を
生きているんだよな
沈みゆく世界でさぁ騒ごう
僕たちならきっとやれる
沈みゆく世界でさぁ駆けろ
僕たちなら進んでゆける
今日も落ちていく世界を目の当たりにして
自分をケアする大事さに気づいて
明日も不安な気分に苛まれて
それでも幸せになりたいんだ
何かを変えるきっかけを
見つけてないだけかもしれない
明日が今日の地続きだとしても
特別なことが起こらなくても
生活は続くんだよな
どしゃ降りを愛せるようになれなら
気持ちは晴れるのかなぁ
今日も大切なエンタメに囲まれて
自分で自分を甘やかしまくって
明日も現実を振り切りながら
どうにかこうにか生きていかなくちゃ
世界がダメになっても
君はダメにならないで
僕たちなら生きていける
僕たちならサバイヴできる
虚像のままで
若かりし頃
好きだったあの人の
青い写真を胸に
生きてきたけど
あなたの痕跡を見つけたとき
ひどく落胆してしまった
嘘でもいいから
幸せになっていてほしかった
仕事の愚痴や明日のこと
今の体調や下品なこと
青二才だった私は
虚像を愛しすぎてたんだ
振り返りし日
輝いてたあの人の
胸が詰まる声を
思い出していたけど
あなたの掃き溜めを見つけたとき
いたく困惑してしまった
嘘でもいいから
誰かと手を繋いでいてほしかった
一人暮らしの冷蔵庫の中身
粗雑な卑しさの発露と
青春病だった私は
虚像を創り上げていたんだ
今でも笑ってるだろうか
今でも泣いてるだろうか
文字だけでは伝わらない
遠くでそっと眺めていた
あなたの痕跡を探して
また落ち込んでしまうだろう
唯一の救いは
もう会えないこと
もう会わなくてもいい
そう思えたこと
記憶の中では
虚像のままで
輝いていたから
本当にいた怖い人
自分と違う価値観の人
炙り出して
おとしめて
分断を生むリスクより
承認欲求を満たす人
本当に怖いのは
見えないものなんかじゃなくて
本当に怖いのは
嫉妬と憎悪に満ちた人間だったりする
山のてっぺんに立つまでの
労力なんて顧みず
目に映る大きな山に
目くじらを立てる人
本当に怖いのは
正義をふりかざすことじゃなくて
本当に怖いのは
その正義に指先1つで同調してしまうこと
本当に怖いのは
見えないものなんかじゃなくて
本当に怖いのは
意図して見えなくさせているもの
幸せがいいのは
みんな一緒のはずなのに
対立構造を作っては
怒りで前が見えないなんて
あの人が最後に笑ったのはいつだろうか?
あの人が最後に感動したのはいつなんだろうか?
みんなが足並み揃えて理想郷にはたどり着けない
そんなことはわかってる
離れてく人
決断を迫られる人
大事なものを抱えた人
みんな守られればいいのに
みんな尊重されればいいのに
指先
指先ひとつで思い出を垂れ流すんじゃねえよ
お前の言葉に価値なんかないんだよ
今日も狭い部屋で狭い人間に承認されたくて
そんな自分を偽るのに必死で
本当にダサいと罵ることでしか
自分の心を保てないなんて
そんな悲しいことはあるか?
今日も見えない敵に怯えて
平気なフリを繰り返す
何が正しくて何が間違いか
誰も分からないことに気付かされた夜
僕はどうすればいい?
指先ひとつじゃ世界は変わらなくてさ
指先ひとつで自分の気持ちを表してんじゃねえよ
ここはお前の感情の処理場じゃねえんだ
今日も滝のような情報を精査しては
アンテナを磨くのに必死で
本当は何も知らないまま
すべてを知りたくて仕方ないなんて
そんなみすぼらしいことはあるか?
今日もあくせく働いて
見えないふりをしているね
誰が賢者で誰が屑だとか
一瞬でひっくり返ることを悟った朝
僕はどうなればいい?
今日も指先が踊る、踊る、踊る
あーなんかもう全部嫌になった
あーなんかもう死んでしまいたいや
皮肉じゃなくてマジで心配になるような
冗談じゃなくてマジで叶っちゃいそうな
そんな世界
また新しい産声がどこかで声を上げ
いつかは指先が何かを語るのだろう
その時に僕はいるのかわからないけれど
今日もここに居るんだよ、と指先が鳴いている
向かい風の時代
親父が仕事をクビになるらしい
ドアの隙間から聞こえる母親のなじる声
弟は一晩中独り言をつぶやき過呼吸
僕は大好きなシンガーの新譜をかける
ターンテーブルの隙間に咲く花の
邪魔だけはどうかしないでくれよ
祈っても無駄だよ、と念じても
やけに気の籠ったおまじないは続く
親父はどうも変わり者だったらしい
カーテンの隙間から漏れるけたたましい寝言
どんな悪夢を見ているのだろう
妙に高いテンションが気持ち悪いな
血は争えない
お金も愛もない
この家には何も残っていない
それなのになぜまだしがみつく
占い本をめくりながら
今じゃない理由を探す
でもそろそろ限界かも
もうおかしくなってしまいそう
ターンテーブルの隙間に咲く花の
邪魔だけはどうかしないでくれよ
祈っても無駄だよ、と念じても
やけに気の籠ったおまじないは続く
ドアの外の物音に怯えながら暮らす
凍りついた家にも朝はやってくる
安物のストーブ
今日もまた1つずつ死に向かっていったね
意識しないことの方が難しくなってきたようだ
少しづつの不安が
日々積み重なって
いつしか僕の心を
蝕んでいくんだな
お薬を取り寄せて
いつしか僕は立ち上がれなくなる日がくる
正しさに負けてナナメにならざるを得なくなる
悲しいこんな夜が
冬の匂いとともに
いつからか僕の気持ちを
すり減らしていくんだな
無気力のまま息を吸って
理論がためはもう飽きた
得意なことならし尽くした
この先自分がどう変わるのか
怖くて恐くて仕方がない
満たされない有象無象が
君への八つ当たりになる
そんな事あと何回繰り返したら
終わりは来るのかな?
今日もまた何気なく1日を終わらせたんだね
適当に時間をやり過ごすだけで大変なようだ
少しづつの怠惰が
罪悪感を薄めてく
気づいたときには
もうダメだと嘆く
枕に肩をぶつけて
いつしか僕は正常でなくなる日がくる
心に負けて鼓動をコントロールできなくなる
楽しい予定があるな
カレーの匂いもするな
笑顔はどこかに置き忘れたまま
どうにか僕はこうして生きているけど
いつか自分を殺めてしまう日がくるかもしれない
今を生きろと言うけど
楽しく過ごせと謳うけど
それでも世界が続くなら
終わりを決めたっていいよね
明日は、、
明後日は、、
その次の日、、
流れる血が止まるように、と