むろみとカルチャーは今夜も夢中

一期は夢よ、ただ狂え

指先

指先ひとつで思い出を垂れ流すんじゃねえよ

お前の言葉に価値なんかないんだよ

今日も狭い部屋で狭い人間に承認されたくて

そんな自分を偽るのに必死で

本当にダサいと罵ることでしか

自分の心を保てないなんて

そんな悲しいことはあるか?

 

今日も見えない敵に怯えて

平気なフリを繰り返す

何が正しくて何が間違いか

誰も分からないことに気付かされた夜

僕はどうすればいい?

指先ひとつじゃ世界は変わらなくてさ

 

指先ひとつで自分の気持ちを表してんじゃねえよ

ここはお前の感情の処理場じゃねえんだ

今日も滝のような情報を精査しては

アンテナを磨くのに必死で

本当は何も知らないまま

すべてを知りたくて仕方ないなんて

そんなみすぼらしいことはあるか?

 

今日もあくせく働いて

見えないふりをしているね

誰が賢者で誰が屑だとか

一瞬でひっくり返ることを悟った朝

僕はどうなればいい?

今日も指先が踊る、踊る、踊る

 

あーなんかもう全部嫌になった

あーなんかもう死んでしまいたいや

皮肉じゃなくてマジで心配になるような

冗談じゃなくてマジで叶っちゃいそうな

そんな世界

 

また新しい産声がどこかで声を上げ

いつかは指先が何かを語るのだろう

その時に僕はいるのかわからないけれど

今日もここに居るんだよ、と指先が鳴いている