むろみとカルチャーは今夜も夢中

一期は夢よ、ただ狂え

新宿トカゲ / ポエティック

「新宿トカゲ」
おれは何も悪くないのに
のけものにされた
恥をかいた
おれは悪くない
おかしい
世の中がおかしい
あのひともおかしい
きたない
必死
もっとお話しできていればよかった
だれかとたたかいたかった
避けずに戦えばよかったのか?
スタッフに尋ねればよかったのか
ききかたをかえればよかったのか
もう二度と会うことはない
ただ記憶だけが靄のように脳裏にこびりつく
どう考えてもおかしい
あそこは指定席ではい
こんなことを引きずっているのがいやだ
もう最後あの人を見に行くのも
あの人のために夜通し待ちぼうけるのみ
一瞬を永遠にできないなら
トラウマだってそうさ
どうがんばっても
分かり合えないやつもいてさ
そのおセンチな心引きずって
なんとか見返りをもぎとってやるのさ
いつかありがとうと言える日まで
いつかバカヤロウと言える日まで

 

「ポエティック」

ポエティックな気分で
街を歩く
いつもは気づかない
ネオンや星の色
風の匂いと鳥の声
感じては深呼吸をして

ポエティックな気分で
夢売り人に会う
いつもはスルーする
音色や声の艶
人の足取りと視線
合っては不自然に逸らして

そういくつかの選択肢の中
ここまでやってきたんだ
今はなんだか心が騒がしい
気分じゃなくても指は動いて

ロマンティック履き違えて
かかとを踏む
いつもは背伸びした
僕と君の態度
毛の落下と靴ひもの先
見つけてはまたいじらしくて

心が浄化するのを待つ中で
ここまでやってきたんだ
時に波打つ乱れて心も
嬉しさとバランス保てるように

とっくに通らなくなった道
開発されて見違えてる
記憶にしかないあの家
笑い声が残ってる響いてる

なんとか我慢しようとしていて
泣きたかったことに気づく
今は感情の精査が難しい
ホントの気持ちは重箱の隅

そういくつかの選択肢の中
ここまでやってきたんだ
今はなんだか心が騒がしい
つらくても光の方へ
悲しくても未来の方へ
否が応でも靴ひも結んで