むろみとカルチャーは今夜も夢中

一期は夢よ、ただ狂え

マクドナルドと駐車場

君は覚えていた

あの言葉を

マクドナルドの駐車場

感情を押し殺した

 

でも僕は僕なりの

アイツはアイツなりの

誠意を見せてくれた

あの日のハンバーガーが塩っぱかったなんて

陳腐な台詞を言う前に

少しは君のことを引き止めれば良かったのかなと

たまに頭をかすめる

 

それぞれがそれぞれの道を帰ってゆく

たまたまその時助手席にいただけの話

刹那的な関係だということを知っている

僕も早く悟りたかった

 

飄々と生きているようでアイツの

悩みなんかなさそうな顔してアイツの

少しオーバーなため息をつくアイツの

ことは何も知らないまま

不確かな約束を鵜呑みにしていたんだな

 

鮮明に焼き付くは

あの夜マックの駐車場

もうどこにあるのかも覚えていないけど

助手席から見えた景色が

やけに綺麗だった気がする

 

僕はずっと覚えていた

でも問いただすことはなかった

そうしたら急に言い出すもんだから

僕は覚えていることをアピールすることしかできなかった

でもわかっていた

アイツの心は変わらない

引き止めるほどの関係でもない

ただ全てをわかったフリして受け止めていた

365日が3回過ぎようとする頃

ようやく気づいた

泣きたかったと

 

カーステレオから流れていた

安っぽいオムニバスミュージック

僕は言葉を探した

ただ言葉を探していた

 

 

 

 

麦酒飲みたい

好きな人

何も言えずにドキマギ

時々生きているのが苦しくなる

生きていることに慣れた

生きていることに疲れた

でも死にたくはない

 

高校生の頃から思うことは変わっていなくてさ

成長はどこかに置いてきたみたいだ

イヤホンの中で君は、「もう泣くなよ」と歌ってくれる

 

そっちの世界へ

連れてっておくれよ

この苦しみを忘れさせて

心を芯から温めてよ

いつかその

いつかその

ユートピアに辿り着く頃

もう動けない身体になっているんだろう

 

感情をセーブして

遺った想いはそのままで

闇雲に今日やることをやって

酒を飲んで忘れたフリをする日々

 

もう疲れた

もう疲れた

生きたくないけど疲れた

もう疲れた

もう疲れた

殺されたくはないけど休みたい

 

好きなことを仕事に

趣味と仕事の境目をあやふやに

できたらいいなと思っていた

そんな最高なことはないと

 

幸せなまま死ねたら

でもまだ死ねない

だって幸せじゃないから

こんなんじゃ満足出来ないから

 

君があっと驚くようなことを言う

僕は凄いねと褒めてみる

 

Say Good-bye to memory Shibuya!

渋い谷にさようならを

告げた通った日々が

残照のように脳裏に浮かぶ

君との思い出が店にこびりついて

通る度に頭の中の引き出し

勝手に開いて閉じないまま

 

渋い谷にさようならを

長らく歩いてきたあの道が

今となっては思い出に

そんなこと歌っていた人いたよな

そうか現実になったのか

 

僕は手を合わせたよ

なんだか切なくて涙が出そうで

出ないな塩辛い

 

ファンファーレ鳴らしたのは君か

車のクラクションにも似た

そんな思い出なぞらえて

臭い空気思いきり吸い込んだ

 

僕は手を合わせたよ

嫌いだったアイツも今となっちゃ

恋しく思うんだな

 

スクランブル交差点

宮益坂道玄坂

ファミマローソンゆで太郎

ファーストキッチンいつかの牛かつ屋

銀だこ居酒屋あの喫茶店

忘れる前にもう一度

Say Good-bye to memory Shibuya!

DYGLを観てウルウルした話。

どうも。サブカルクソ野郎改め、サブカルクソ〈ナルシスト〉←NEW!野郎こと、むろみです。

 

皆さんDYGLってバンド知ってますか?〈デイグロー〉って読みます。

4人組です。

日本人です。

海外でも活動しています。

めっちゃかっこいいです←主観

めっちゃ見た目若いです←主観

あの中の誰かに生まれ変わりたいです←知らん

 

本日2017年5月14日、渋谷WWW Xにて行われたDYGL初のワンマンライブに行ってきました。

それがめっちゃ良かったので、主観だらけの感想をここに書き残しておきます。(※多少ネタバレあり)

 

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そもそもの出会いは、昨年の夏にLIQUIDROOMで行われたThe fin.との対バンに出ているのを観てから。「Let It Sway」という曲のかっこよさに衝撃を受け、みるみるうちにハマって今に至るわけです。

 

当時は"誰も知らねぇバンド見つけたった!”みたいな気持ちで聴いていたんだけど、あれから1年も経ってないのにもうWWW Xのワンマンがソールドアウトして追加公演が決まるまでに!

 

みんなセンス良いね!!

俺も含めて!!!!!!!!!!

 

 

そしていよいよ幕が開く。

"さてどんなステージを観せてくれるのかな?"と斜に構えて腕を組んでいられたのも最初の数秒だけ。

 

新作『Say Goodbye to Memory Den』の1曲目を飾る「Come Together」のイントロが始まった時点で、もうかっこよすぎてニヤついていました。「Take It Away」で会場の温度を上げると3曲目でもう「Let It Sway」!

 

びっくりしたのとかっこいいのとまた生で聴けて嬉しいのとで、もう私の両目はウルウル。誰かの髪の毛が1本でも当たるもんなら、両目ダムが決壊するところでした。

 

何回聴いてもやっぱり良い曲だし、EP『Don't Know Where It Is』に入っているバージョンとは違ってかっこよさに磨きがかかっているし!もう!ね!最高!

語弊を恐れずに言うとOasis × The Beatles

今やどっちも現存していないけど、日本にいたよ!!!!!

やったね!!!!(テンションがおかしい)

 

 

さて、気を取り直して。

彼らの曲全てに共通しているのは、ロックンロールなのに泣けるところ。

かっこいいのにどこかノスタルジック。そして、広大な荒野に置き去りにしたような寂しさがあるんだよな。

そこから大きな声で叫んでいるような感じがするんだ。

その孤独感がロックンロールと共鳴して、心を揺さぶってくる。

 

さらに、回り出すミラーボールがノスタルジックさを増幅させるし、本編ラストの「Don't Know Where It Is」は、その迫力あるアンサンブルに痺れまくった。そしてここでもウルウル。叫びのような歌声が心にグサグサ刺さった。

 

そうして一通りウルウルして気がつくと、やる気でみなぎっている自分がいた。

楽曲から伝わってくる"あっ、俺だけじゃないんだ"という安心感で、心が満たされたのかもしれない。

 

正直、行く前は5月病をこじらせていて会場に向かう足が重かった。

 

でも会場出た後は、なんだか足取りも軽やか。このままどこか映画館にでも入ってレイトショーでも観に行こうかと思うくらい。(明日早いから断念したけど)

ふらっと入って食べた牛丼の味も、心なしかいつもより美味しく感じる。

電車の中でカバンを当ててくる無神経おばさんも、今日なら許せる。

 

DYGLは乾ききった心を潤してくれるバンドなんだ。

心を潤すのにわかりやすくて感動的な歌詞なんかいらない。

全編英語で歌う彼らの音楽がそう教えてくれた。

 

大事なのは言葉じゃなくて魂。

 

う〜ん!にくいね!こんなにクサいセリフが似合うクールなバンド他にはいないよ!

 

演奏時間がアンコール含めても1時間ちょいというのも潔ぎ良くてクール!

 

短くても満足感はしっかりあるから、大事なのは時間じゃなくて"密度"なんだなということも改めて実感。

 

オーディエンスも、もみくちゃになるわけでもないし、タオルを振り回してホコリっぽくなることもないし、騒ぎまくって当たり屋みたいなことをするキチ〇イもいないし、とっても快適に観られた。

 

こういうバンドがもっと大きくなってもらわないと困る。

 

これから彼らがどんな道を歩んでいくのか、本当に楽しみ。

そういえばフジロックの出演も決まっているじゃないか。一番大きなステージに立つ日も意外とそう遠くないかも。

 

あなたもチケットが取れなくなるほど大きくなる前に、是非。

 

DYGL「Let It Sway」Official Video

 https://youtu.be/F_7z9JMvi4Y

 

季節外れの花火かと思ったら月だった

季節外れの花火かと思ったら月だった。

気がついたらまたみんなと同じになりたがっている。
誰かが太い道と言っていた。
そこで寝っ転がりたいと思った。

 

季節外れの花火かと思ったら月だった。
ふと普通になりたいと思った。
過半数を超えたらマジョリティと言うらしい。
そこでカメレオンになりたいと思った。

 

季節外れの花火かと思ったら月だった。
自分から裏路地へ入って行った。
大通りを気にしつつも、ここでいいんだと言い聞かせていた。

 

大通りを車で行き交う人たち。
意識してか無意識か、ふと細い道をスイスイ走り抜ける車に憧れた。
そして励まされもした。

 

季節外れの花火かと思ったら月だった。
大通りでは事故が多発しているらしい。
僕は裏路地に逃げ込んでそのまま眠り込んだ。

ぬるっとした空気が全身にまとわりついて目が覚める。
まだ裏路地にいたことに安堵のため息をつく。
いつからだろう。
裏路地が愛しくて愛しくてたまらない。
裏路地に辿り着くことができた自分も愛おしくてたまらない。

 

ふとポッケの中の小銭が転がった。
向かう先は大通り。
行き交う人の足の裏で、その小銭は止まった。
大事にしまったあと、また自分の居場所を確認するために、裏路地へ戻った。

僕が好きなものしかない場所。
僕の好きな人しかいない場所。
いつしか心地よくなって、また眠ってしまった。

 

そして今日も大通りを横目に、裏路地を突き進む。
これが僕だと、何者にも染まれぬ者が歩む道だと盲信しながら突き進む。
振り返ったらやるせなさで崩れてしまいそう。
だから僕は、裏路地に咲いている花を、草を、精一杯愛でる。
そこでたまたま手が触れた人と語り合う。

 

季節外れの花火かと思ったら月だった。
何にも似ていなかった。
空にあるという共通点1つで交じりあった2つが、僕を目覚めさせる。

それはまるで大通りを歩く人たちのように見えた。
きっとそれくらい奥まった裏路地に入ってしまったのだろう。

あの大通りからは見えない。
そんな優越感がよぎったら、あの月を掴まえに行くまでだ。

 

いつしか大通りはパンクし出す。
気づいた時には裏路地への入口は閉ざされているだろう。

僕は閉ざされたことを知らないまま、裏路地をスイスイ走り抜ける。

 

季節外れの花火かと思ったら月だった。
閉ざされた入口の外側から、太陽の光が僅かに漏れていた。
もう振り返ることはない。月光を頼りに進んでいくだけ。


季節外れの花火かと思ったら月だった。
月明かりが絶対的な共通項の脆さをあぶり出した。
それだけ違う2つが共存している世界。
大通りではたくさんの人が賑わう世界。
僕は水面に反射した自分の顔を溺愛しながら進む。
いつか横目に見ていた人たちが追いつけなくなるまで進む。

 

季節外れの花火かと思ったら月だった。
同じことなんて何もなかった。
同じようなことが集まっている世界だった。

いつしか大通りを歩く人に連なり、自分を殺した。

 

季節外れの花火かと思ったら月だった。

自分がいなくなったことに気づいても、もう裏路地へは入れない。

いつしか君は薄気味笑っていた路地裏に入りたくなっている。

 

そんなこととは露知らず、僕は色んな乗り物を駆使して裏路地を進んでいく。

もう大通りへ誘い込もうとする声がしても、戻り方がわからない。

戻ろうとしてももうそこは誰かが看板を立てただけの道だ。

いつもより眩しげな光が裏路地を照らしていた。

 

季節外れの線香花火かと思ったら満月だった。

山下達郎はエイリアン

先に言っておこう。

今までのべ何百本ものライブを観てきたが、山下達郎を超える人はいない。

そしてそれはこの先何百年経っても変わらないと思う。

 

昨年の彼の40周年記念ツアーで、僕は初めて関東圏を飛び出し、行きは電車で5時間近くかけ、帰りは夜行バスという若さをフル活用した強行スケジュールで、浜松公演と新潟公演を観に行った。

 

「稲妻に打たれる」とはまさにこのこと。ピリリと痺れてしばらく動けなかった。

そのピリリは、初めて稲妻に打たれてから何ヶ月経ったあとも、ふとした時に身体を流れた。

 

そして今年、千葉公演を皮切りに『PERFORMANCE 2017』の開催が決定。

 

もちろん行く気満々ではあったが、ただでさえ倍率が高いうえに、仕事の都合上、日曜日の公演しか行けないため、"今年は無理かな...。"と半ば諦めていた。

 

それがどういうわけか、まだツアーが始まって4本目なのにもう2回も観に行ってしまった。

 

 

別にフリではない。

つい10日前までは本当にそういう気持ちだったのだ。

 

それが、"日曜公演だしどうせ無理だろうけど一応…。"と思って登録した前橋と宇都宮のキャンセル待ちが、まさかの両方当選。

みんな!キャンセル待ちは意外と穴場だぞ!(前橋は立見、宇都宮は3階の奥だったけど)

 

というわけで、2週連続山下達郎のライブというファンからの嫉妬で踏み潰されそうな贅沢なできことが現実となった。

 

人ってあまりにも恵まれすぎると嬉しさを通り越して申し訳なくなるんだね…。

 

前橋も宇都宮も自宅から片道3時間近くかかるが、浜松と新潟を制した者から言わせれば御茶の子さいさい。

むしろ、"関東圏で良かった!"って思うくらいだ。

 

内容の詳細は今後もツアーが続くので触れないが、とにかく今年も凄かった。

休憩なしで3時間以上、常にボルテージMAXのステージ。どこを切り取ってもハイライトになるであろう瞬間の連続が、目の前に広がっていた。

 

どこまでもパワフルな歌声。

「ハイ」を何個もつけたくなるくらいハイクオリティな演奏スキル。

サックス、ギター、ベース、ドラム、キーボード2人、コーラス3人+山下達郎の計10人による、至極のアンサンブル。

エンターテインメント性に富んだセトリとMC

ただでさえ良い曲をさらに際立たせる演出と構成。

 

もう全てが完璧なのだ。

カラオケの採点とかに出てくるレーダーチャートで言ったら全てが満点で枠にぎっしぎしになっている感じ。

もはや枠を突き破っていると言いたくなるくらい。

 

人ってあまりにも完璧なものを観させられると、興奮を飛び越えて怖くなるのね。

今日も終盤、あまりのすごさに"達郎、誰かに狙われて殺されるんじゃないか?"っていう縁起でもないことを思ってしまうくらい。

 

そして、"これならチケ代10000円近かかろうが片道3時間かかろうが観にきて良かった"と、毎回必ずそう思える。(現にもうすでにまた行きたくなってる)

 

あのステージを65歳を間近に控えた人がやっているなんて信じられない。

どう考えても信じられない。

 

……。

 

いや〜!信じられない!

 

そんな風に思っていたら、ある1つの仮定が浮かんだ。

 

"山下達郎はエイリアンなんじゃないか?"と。

 

そう思い始めたのは昨年のツアーで初めて動いている彼を生で見た時。その後ろ姿に驚いたのを覚えている。

正面は還暦過ぎていると言っても納得できる(それでも充分若いが)感じだったが、後ろ姿が30代に見えたのだ。

でも何故そう見えるのかは、生・山下達郎4回目の今日もわからなかった。

特段背筋が良いわけでもないし、きらびやかな模様のついた服を着ているわけでもない。 

でも30代に見える…。

その謎を無理矢理納得させるには、"地球外生命体"と思うしかなかった。

 

山下達郎は、地球なんかよりもっと音楽が進歩し、発展している別の惑星から来たエイリアンなんだ。そりゃ飛び抜けてすごいライブをするわけだ。

 

そう思えば、頑なにテレビに出ないのも、武道館とかアリーナクラスでやらないでホール公演にこだわるのにも納得がいく。

 

そうだ山下達郎はエイリアンなのだ。人間ではないのだ!!!

 

 

 

 

 

 

……そろそろみんながドン引きする頃だと思うので、ここら辺で筆を置くとする。

 

 

でもそれくらいすごいんだから!!

常人離れしているんだから!!!

 

彼のすごさをわかりやすく説明するためには、いちアーティスト、いち人間としてでは語れない。彼のライブを観たことある人にはわかってもらえるはずだ。

 

とにかくいつまでも元気で、いつまでもその頑固さで、これからも完璧を更新し続けてほしい。エイリアンなら向こう300年くらいは安泰なはずだから。

 

 

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……あっ別に僕は山下達郎のこと狙ってないからね!

フリでもないからね!!!

 

シティポップの皮をかぶったパンクバンド~Yogee New Waves、僕が追い求めていた理想形のライブ~

遂に味わえた。

ライブ狂になって早2年。

週に1回はもちろん、多い時は週に4~5回はザラに行っていたライブ。

遂に辿り着いた。

ぼくが無意識的に思い描いていたライブの理想形。

バンドがやるライブの理想形。

Yogee New Waves@恵比寿LIQUIDROOM

2017年3月25日。

ぼくが22歳の誕生日を迎える3日前のことだ。

 

Yogee New Wavesの音楽との出会いは話せば長いが、「このバンドが好き!」と心から確信したのは、昨年6月のやついフェスで観てからだ。

…そうかあれからまだ1年も経っていないのか。

でもその1年足らずの間にYogee New Wavesにも色々あったし、ぼくにも色々あった。

でも今日リキッドで彼らは最高のライブをし、ぼくも最高の気分を味わえた。

 

「結果オーライ!」

なんかそう言われている気がした。

 

そう。好きになってから1年も経っていないのに、今日900人近い観客の歓声に導かれて、彼らがリキッドの大きなステージに揃った時、なんか泣きそうになってしまった。

 

「巣立っていかれたんだな」

 

何様だって感じだが(しかも彼らは年上)、そう思った。

それは、新宿・渋谷の小さめのライブハウスや大きくてもWWW Xくらいのハコでの彼らしか観たことがなかったから。

 

泣きそうになった理由がもう1つ。

 

ベースが抜けて新しいメンバーが2人入った4人体制でのYogee New Wavesを、新代田FEVERや深夜のWWW Xで観た時、なんか演奏が温まっていないというか、音がYogee New Wavesに馴染んでいないというか。ちょっと「あれっ?」っていう違和感を感じていて。

 

もちろん音に関してはろくに知らないのであくまでも直感的にだが、そういう感じがしたのだ。

 

だから、今日の1曲目「Megumi No Amen」を聴いた時にびっくりした。

それまでとは全然違って聴こえて。4人ともしっかりYogee New Wavesの曲に音が馴染んでいて、違和感の「違」の字も感じなかった。

しかも、個人的に何回も聴いたアルバム『Paraiso』の1曲目を満を持したリキッドワンマンでやってくれて、ただただ嬉しかった。

 

そんなわけで序盤から涙がチョチョぎれたわけだ。

 

あともう1つ、これはワンマンならではだが、セットが今までで一番豪華だった。Yogee New Wavesのパネルも新しくなってたし、ヤシの木(?)がセットで置いてあって。

ヨギーの世界観にぴったりのセットで、回るミラーボールとかも素敵で、端から端までヨギー汁100%みたいな。セットと照明がYogee New Wavesの楽曲の良さを際立たせていて、本当に良かった。素敵だった。

 

あと今回のセットリスト、何か1つの大きなストーリーになっているんじゃないかな、とも思った。

恵みの雨(Megumi No Amen)が降ったあとに夏(Summer)が来て、勢いよく砂浜に飛び出し、海に飛び込んで波に乗る(Ride on Wave)。キャンプ(C.A.M.P.)なんかをしつつ、「Baiuzensen」で深海に辿り着いて、「Hello Ethiopia」で深海を探索。やがて調子はどう?(HOW DO YOU FEEL?)なんて言いながら上がってきて、「Like Sixteen Candles」でまた砂浜を駆け抜けて、クライマックスな夜(Climax Night)を迎えて素敵なショウを観る(Fantastic Show)。

 

そう。彼らは観に来てくれた人全員を巻き込んで、Yogee New Wavesという波に乗って一緒に旅をしようとしていたのだ。

もう演出も構成も完璧だった。久々に「Summer」が聴けてただただ嬉しかったし、「Baiuzensen」の時に、次が「Hello Ethiopia」なら最高だなと思っていたら、まさにその通りになったし、思い通りの贅沢な旅行だった。

 

旅が終わったと思ったら、アンコールで今度はぶっぱなしてくれる。化けの皮が剥がれてロックンロールをぶちかます姿は、パンクバンドさながら。

実際小規模ながらもモッシュが起きていて、何だか嬉しかった。

 

そう。Yogee New Wavesはお洒落なシティ・ポップだけをやっているアーティストではない。一聴するとシティ・ポップに聴こえる曲もライブに来ればその前のめりな姿勢やスタンスは、パンクだと分かるはずだ。

「Listen」の最高潮に盛り上がるギターソロのところで(最高潮をサビじゃないところに持ってくるのがすごい)、男の客が周りの客の上に一瞬だけ立って感情を爆発させていた。

ちょっと羨ましいなと思ったと同時に「そうだ!それだ!」と思った。

激しい曲でモッシュやダイブが起こるのは当たり前だが、Yogee New Wavesのようなシティ・ポップを謳っているアーティストのライブでモッシュやダイブを起こせたのなら、それはもういろんな意味で「勝ち」だ。

だから、もっとやれ!と思ったし、アンコールラストの「Dreamin' Boy」では我慢出来ずにぼくも前まで言って拳を振りあげ、満面の笑みで飛び跳ねていた。

 

ぶっちゃけ、そんな飛び跳ねるつもりで来ていない人がほとんどだろう。(実際モッシュ的なものが起こったのは前方の局地的ところだけだった)

でも「そんな生ぬるい気持ちならもう来なくていい!」とすら思う。

だってパンクバンドのライブでじっとしているほどつまらないことはないじゃない。

 

だから今日は小さかったモッシュが、いつしか会場も大きくなって全体でモッシュやダイブが頻発するようなバンドになったらいいなと密かに思っている。

だってもし叶ったらすごいよ。前例がないよ。

モッシュもダイブもしたことないけど、Yogee New Wavesでならしてみたい。デビューしたい。(それまでにもう少し痩せなきゃ)

 

まぁでも心配しなくてもそのうちなるとも思っている。

だって「ロックンロールは死なないだろ?」って角舘くん(くん呼び失礼)が大声で問いかけてくれているんだから。

 

冒頭にも書いたけど、ようやくバンドのライブの理想形に出会えた感じがしたんだ。

それは演奏もそうだし、音響もセットも照明もセトリも会場の大きさも。

5月に発売されるニューアルバムのツアーでは、赤坂BLITZの単独公演が決まった模様。(そしてフジロックまで!)

もしかしたら、もうあの規模であんな近くでYogee New Wavesを観られることはないのかもしれない。

駆け出しバンドを好きになる者の宿命あるあるの「売れてほしいけど売れてほしくない」っていう感じ、もちろんYogee New Wavesにも例外なく当てはまるけど、ぼくは安心している。

それは「売れないだろう」っていう意味ではなくて、角舘くんなら売れるために自分を曲げたり、大衆に媚びたりしないことを知っているし、そこは信頼しているから。

たとえ結果的にもっと売れたとしても、それは角舘くんの「この波にもっといろんな人と一緒に乗りたい!」っていう少年のようなピュアっピュアな願望からくることだって、今日改めて分かったから。

 

は〜(幸せなため息)2時間ちょっとでこんなに沢山の感情を引き出されて、最終的に幸せな気持ちになれるなんて。

音楽っていいよな。

バンドっていいよな。

ライブっていいよな。

シティ・ポップっていいよな。

ロックンロールっていいよな。

 

数年後振り返った時に、確実に今日のワンマンが彼らのターニングポイントになることは間違いない。

そんな歴史的な瞬間を共有できたことをぼくはずっと誇り続けていきたいと思う。

 

ライブの理想形を魅せてくれたYogee New Wavesに心から感謝の意を込めて。 

__________

2016/3/25

Yogee New Waves

ONE MAN SHOW

@恵比寿LIQUIDROOM